ティール組織が人間では作れない理由

ティール組織が人間では作れない理由

■ティール組織

北海道に住んでいるけど、今、組織創りに「とってもワクワク♪」している。

え?なんで?

組織って個人を殺し続けた人類史があるのに、自由を奪う、従う、服従する、制限される。

そんな、ありとあらゆる嫌なイメージがあるのに。

組織は、「死んでも入らん!」と頑なに拒否反応を指し示す人が多い、多すぎる。

けど、それは今までの旧石器時代のトップダウンの組織作りのやり方のイメージしかないので組織嫌いになるのも当然ですね。

ティール組織という言葉は知ってますか?

どうやら経営者層の方達の間では、誰もが知っているらしいけど、一般庶民は知らない人がほとんど。

ざっくり説明すると、1~5で整理される。

1.暴力

暴力によるトップダウンの組織

2.規律

軍隊のような国を守るという愛国心を育てて厳格な上下関係を作り、意思決定のスピードが超早い組織。

3.効率、能力

今の資本主義社会では、ほとんどがこれに当たるけど、効率、成果主義の組織で誰もが努力さえすれば、トップに立てる。

4.家族、フラット

効率、能力主義ではなく、家族経営のようなフラットな組織で、和気藹々とした雰囲気の組織。

5.生命体

最後にティール組織になるけど、この組織形態は、家族経営でフラットだと、バラバラな

価値観を認め合ってしまうので、多様性を許容してしまい、意思決定が遅くなる。

遅くなるどころか、意思決定がいつまで経っても出来ず、スピード感溢れる今の時代では、

経済効果を産む組織としては存続が難しくなる。(非営利団体などでは組織存続は可能)

なので、個人の価値観を尊重しながらも、個人が全体性をイメージしながら、組織運営出来る状態にする。

それが今後の理想系であるティール組織ということになる。

その意味は、個人がバラバラな価値観でありながら、その組織の社長、トップに立つ立場にもなれる

という全体性を掴むことが出来る人間力が問われる。

なので、組織も所詮、個人の集まりでしかないので、個人の能力が、全体性をみれる人達の集まりが、

ティール組織の必要最低限の条件になる。

■なぜ世界は存在しないのか?の隠された意味は?

ティール組織というのは、今まで人類史には存在しない。

なにせ、それぞれの価値観、個人を尊重され、個人が組織の方針に対して、一切我慢せず、

それでいて、社長のようなポジションにもなり、

組織の意思決定に関与できる。

従業員なのに、社長のようにもなれる?

みたいな、訳の分からない組織なので、現実的には、そんな夢物語りの組織は、

創れるわけがない!という意見がたくさんあるみたい。

それもそのはず。

哲学書では異例のバカ売れした「なぜ世界は存在しないのか?」というドイツの哲学者 マルクス・ガブリエルの著書に書いてある通り、

「人間は全体性をみることは出来ない。」

と伝えている。

ガブリエル教授が日本に来て、学生さん達とディスカッションしている映像を見たけど、

たしかに、人間は見たいものしか見てないし、それぞれが主観的に生きているので、客観性など

ありえないな、と納得、感心したのを思い出した。

■これからの時代に必要な人間力とは?

これからの時代、人と人の繋がりが超大事な社会になる。

なるけど、情報洪水のような社会なので、情報の数があるだけ、何かと何かの比較が生まれる。

比較の本質は、ジャッジなので、多様性があれば、あるほど「あぁじゃない。」「こうじゃない。」というジャッジ、否定、避難、バッシングが生まれる。

知識人ほど、人をジャッジする傾向にあるので、本当に知識はこれからの時代は必要なのか?と

疑問視するほど。

なので、いろんな情報が蔓延しているからこそ、情報の整理、整頓を超えて、情報の0化、情報に

掴まれない。

ゼロベース思考などという本も流行っている。

人間は情報をインプットし、そこから質問が生まれ、その質問に対して考えが発生する。

なので、考えに支配、コントロールされて人生を過ごすことになる。

考えて、行動し、それが蓄積されて人生になるので、まずは、考えを発生させる「根っこ」に

当たる情報がとても大事になる。

その情報は、0歳からスタートした情報じゃなく、両親の中にもある。

そして両親の中にも、日本人として、そして人類としての情報データベースもある。

人類史に刻み込まれてる情報データベースにある意味、人は支配されていることになる。

なので、その次から次へと考えが発生するのを、

瞑想でもするかのように、すーーーぅ。と静かにさせることも最近では重要視されている。

次から次へと生まれる考えに人間はもう耐えられなくなってきているし、頭をクリア、空っぽに

しないと、人の話も聞けない。

人の話が聞けないから、人と人と出会っても、融合など生まれようがない。

融合こそが、クリエイティブであり、クリエイティブこそが、

アイデアであり、アイデアさえあれば、不可能は可能になる。

(最近、本当に思うのが、無限の可能性っていうのは、アイデアなんだな、と思う。)

なので、情報の雑草が多い人が、雑草を全部引っこ抜いて、クリアな状態で話を聞ける。

そんな人間力がこれからの時代に超必要になるし、

一番、人間が欲しい能力になる。

あなたは、人の話を聞けますか?

人の話が聞けるようになると、外の情報を受け入れて、融合が生まれます。

融合こそが、クリエイティブであり、クリエイティブこそが

「無限の可能性」であり、不可能を可能にするキーワードになると思います。

■まとめ

ティール組織は、個人であり、それでいて全体性をみることができる人たちの

集団。

人間は人の話を基本的には聞けない。

なぜなら、過去の情報データベースに支配されて、その情報を一致するか?しないか?が

知っている、ことにつながり、その知っているという知識を使って行動する。

だから、過去に入っている情報データベースを活用するしかないから、

なかなか人は変化できない。

だから全体性をみれない原因が、人類の「情報データベース」に縛られているところからしか

物事みれないようになっていること。

その人類の情報データベースも実は、もともと、部分しかキャッチすることができない脳の

機能に人間はつかまれているので、しょうがない。

なので、ティール組織は人間には出来ない、理想でしかないことになる。

ティール組織は、

宇宙が生まれて、銀河系ができ、太陽系になり、そこから地球が生まれる。

その地球からなぜ人間が生まれてたのか?という全体性が分からないと作れないことになる。

全体性

それが人間にはずっと「分からなかった。」ある意味、全体性とはこの宇宙を作った神様じゃないと

分からないので、

ティール組織は神様のような俯瞰した目をもった人たちの集まりになります。