人間の生き方の「何が原因なのか?」③

人間の生き方の「何が原因なのか?」③

前回は、人と人が分かり合えない原因が、資本主義社会、個人主義社会だ、ということをお伝えしました。

お金中心の資本主義社会というのは、

人間が生きていく上の環境、当たり前の常識になっているので、人と人が分かり合えないという原因にほとんど気づきづらいんですね。

それはまるで、海で泳いでいるお魚みたいに、海という環境が当たり前になっているので、その環境を変えることをしようとせず、

お魚という個体を早く泳げいるようになる、というようなアプローチしかできないということになります。

しかも、社会を変えるなんて、私なんて無理!と何か遠い世界のように思い込んでいるのもそれを助けています。

人間の可能性を殺している1つの現象として、社会、世界を変えれるわけがない、と思い込んでいることも、いい証拠になります。

社会、世界は大きいものでもなく、社会、世界は、自分という個の単なる認識画面に過ぎないので、

自分の認識の変化が、社会、世界の変化と一緒なんです。

なので、自分の認識の変化をすること、なんて、ある意味、簡単といえば、簡単なので、世界を変えることも同じように簡単なんです。

では、ここで問題が発生します。

人と人が分かり合えない原因が、精神と物質(肉体)を分けて、

その肉体は、全体とつながっている精神とは違うという分離された思考方式によって、自分という肉体は分離、孤独、寂しさ、悲しみ、不信を生み出します。

つまりは一言でいえば、「満たされない」という状態。

この満たされないという状態から、人間の行動パターンは、「満たされたい」という欲求を行動に移すようになります。

これがエゴを欲望を拡張させて発展、進化、成長していくエンジンにした

資本主義社会、個人主義社会の実態になります。

別の言い方でいうならば、でかい家、車、彼氏、彼女、を得る。

所有してないという満たされない状態から、所有して満たされたいという状態になりたい!という欲求によって、資本主義社会は作られているのです。

つまりは、人間はずっと満たされないまま、分離、孤独、不安、寂しい、悲しい、不信という「苦しみ」からは解放されてはいけない社会になります。

おかしなもんです。

人間は幸せになりたい、と思っていても、資本主義社会は、幸せになれない者なんだから。

資本主義社会は、人間が誰も幸せになれない仕組みで成り立っています。

だから、幸せになりたい人は、資本主義社会では生きられないのです。

不幸になりたい人しか、資本主義社会は受け入れることはできないのです。

ただ、それに気づかないだけで、資本主義社会では、人間は幸せになれないことを本当に知ることが大事ですね。

じゃぁ、ここで、資本主義社会では人間は幸せになれない、と分かったならば

どうすればいいのか?

別の社会を作ればいいんです。

では、次回は、資本主義社会じゃない、人間が本当に幸せになる社会を

作るためには、どんな社会、世界を構築していけばいいのか?

それをお伝えします。

人間の生き方の「何が原因なのか?」④ へ 続く