プラス思考では人間は幸せになれない
- 2019.02.11
- 悟り(本当の自分)
自分の無意識にある「自分像」はこうだ。
私はどうせ嫌われる。
そう、自己否定の塊が無意識に沈殿していて
それに意識は気付かずにずっと生きてきた。
ここから、どんな仕組みで意識、考え、行動に結びついているのか解析してみる。
1.どうせ私は嫌われるんだ
2.だから、嫌われない自分になるぞぉ!
3.嫌われない自分になるには、人に笑って貰わないと!
4.笑いは、自分がドジで、バカで、情けないことをするとクスッと笑ってくれるぞぉ。
5.ドジ、バカ、間抜け、の行動を繰り返す
6.ドジ、バカ、間抜けなことを繰り返していたら・・・「バカ!」と怒られたぞぉ?
7.ドジ、バカ、間抜けなことをしても怒られ、嫌われる?どうしよう・・・
こんな7つの習慣が日々、行われていた。
だから、意識化では、怒られないように完璧に行動しよう。
バカ、ドジ、間抜けなことは絶対にしないようにしよう。
という考えの元に行動しているけど、無意識ではバカ、ドジ、間抜けなことをすれば
母親から「くすっ」と笑ってくれて嫌われない状態を作れる。
だから、嫌われたくないから、ドジ、バカ、間抜けなことをするぞという決断が無意識にある。
でも、意識化では、バカ、ドジ、間抜けなことは絶対にしたくない!と必死こいて頑張っている。
矛盾。
ドジ、バカ、間抜けのブレーキを踏んで、
ドジ、バカ、間抜けは嫌だ!とアクセルをふかす。
これは自分だけじゃなく、人類、人間の共通の課題であって、人によってはカルマ、因果などと呼ぶ。
このカルマ、因果の根っこには、「どーせ私は嫌われるんだ」という自分を否定する人間の最高の機能が隠れている。
最高?
そう、最高の機能。
人間は、自分はダメだ、自分は情けない、自分は未熟で無知で、本当にバカな奴だ。
と、いうような、いわゆるマイナス感情が
「よくないもの」と思い込まされてきた。
これは本質的には、本来の自分に戻るために、
「そんな小ちゃい自分はニセモノだぞ」という無限の可能性ではない生き方を選択しないと
胸の奥がザワザワとメッセージが来るようになっている。
けれども現実的には資本主義社会の中で生きているので、お金儲けゲームが自己否定は「よくない」というイメージを助長している。
例えば、太ってしまった場合は、そんな太って見た目がヤバイでしょ?彼氏、彼女からも嫌われるし、健康にもよくないし、あなた、そんな体系は最悪ですよ?
と、TV、雑誌、あらゆるニュースで思い込まされる。
その結果、太っていることから脱出したいがために、ダイエットサプリを購入する。
そう。
物、商品、サービスを買わせて、お金を消費させるために、自己否定を思いっきりさせる。
そんな資本主義社会の実態がある。
もう1つ。
あなた英語も出来ないの?そんなことで国際社会で生き残れるの?ヤバイんじゃないの?
と。
こんな具合で、英語教材を買って経済が循環する。
保険なんていうものは未来が不安になるイメージをさせて、マイナス感情が「よくないものだ」と誇張される。
そんなかんだで、マイナス感情は「よくないものだ」と、全人類は洗脳されてしまっている。
単なる、マイナスは、マイナスで、プラスはプラスなだけなのに。
黒は、黒、白は白。
黒は暗いから怖い、白は純白だから清い純粋無垢な感じがする。
などというのは、人間が勝手につけた解釈なので、そういった意味でも人間は勝手に思い込みにより、勝手に苦しみ、悩み、悲しんでいるとも言える。
こういったマイナス感情をプラス感情に変えることが人類の歴史では、
幸せになる、と思い込んできた。
けど、結果からすると、人類は未だかつてない危機、限界に直面している。
鬱、自殺、殺人、戦争、無気力、人工知能による雇用喪失問題、環境、資源問題、などなど。
幸せになってない原因が、人間がなぜ?
マイナス感情、つまりは自己否定や、他者否定、または政治や仕組みを否定する環境否定をしてしまうのか?
なぜ?
その人間が「否定」してしまう機能がなぜ発生したのか?
なぜ、そのような機能を持ち合わせているのか?
それを知らずに、それに蓋をして、それを見なかったことにして。
逃げて、向き合わずに、プラス思考に無理矢理変えようとしている。
それが人類史になる。
人間とは何か?
その質問の答えを明確に得ないと、薄っぺらい単なるプラス思考で変化なんて起きるはずがない。
話は元に戻り。。
自分は、どーせ人に嫌われるだ、という無意識の自分に対するイメージがあった。
これが実は自分という個人のせいではなく、環境によって作られたのがよく分かった。
その環境っていうのは、家族でしょ?
いやいや、それも一部分であって、
環境というのは、宇宙、銀河系、太陽系、地球、鉱物、植物、動物、人間、ひいひいひいひい、おじいちゃん、おばあちゃん、そして両親。
という環境のことを言っている。
宇宙は自分の環境になり、さらに、宇宙をも作り出している宇宙を作り出した、いわゆる神様も、
自分を作り出す環境になる。
だから、言い方は悪いけど、自分が「どーせ人に嫌われるんだ」と自己否定するのは、
神様のせいでもある。
だから、自分のせいじゃない。
だから、なぜ神様が、なぜ宇宙を作り出した大いなる存在が、
自己否定をしちゃう人間を作ったのか?
それが明確に分からないと、本当の変化はない。
人間の機能を明確に理解せずに、行動しても、可能性を超えたパフォーマンスは出来るはずはない。
それはまるで、電卓にグーグル検索で調べ物をしようとしているようなもん。
電卓は足し算、引き算など、計算するための道具である。
それが分からないと、何で文字を打てないんだ?検索機能はどこ?などと文句、不平不満が出てしまう。
人間も一緒で、自己否定する機能の意味、価値が分からないと、
その自己否定に対して、さらなる自己否定をしてしまう。
それが、実は、人間の苦しみ、悲しみ、悩みの根本的な正体なんだ、というのが理解出来るようになる。
それが今までの人間の機能を超えた、人間じゃない悟りのイメージを得ることで、
理解出来るようになる。
自分で自分をどう思うのか?
自分という個が、実はなかった。。。
という認識になるのが悟りのイメージなので、
存在が存在するという認識から、
存在は存在しない、という認識に変化することで、
人間とは何か?が明確に理解出来ることになり、
結果、自己否定をなぜ人間はするようになったのか?
それも理解、納得できるようになる。
人間とは何か?を明確に知り、プラス思考じゃなく、本当の変化をしてみませんかー?
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