部下とのコミュニケーションで「コーチング」が失敗する?
- 2018.11.29
- 対人恐怖症・人間関係 組織・チームプレー
■部下とのコミュニケーションで「コーチング」「カウンセリング」では通用しない?
部下とのコミュニケーションで「コーチング」「カウンセリング」などを採用し多くの企業などに活用、応用されていると思います。
コーチングの世界ではその人の無限の可能性を引き出して、
「自己肯定感」を高める。
「自分が最高だ!」「自分が凄いエネルギーそのものだ!」「自分は無限の可能性だ!」と
そんな自分のイメージを最高の状態に設定するために
質問をする、という方法もある。
結局のところ、人間は私は無限の可能性でなんでもチャレンジできる!
というセルフイメージ「さえ」変われば、何でもできる。
けれども、
それを部下にしようとすると、部下によっては無理やりプラス思考などに
切り替えるのが嫌な人もいる。
嫌々ながら、しょうがなく無理やり自分が最高なんだ、と思い込むようにする。
嫌々ながらなので、もちろん長続きはしない。
一時的に、モチベーションが高まって、うまくいったように思うかも
しれませんが、最終的にはうまくいかなくなってしまう。
■長期的に考えたら「コーチング」「カウンセリング」はうまくいかない
一時的にうまくいったようでも、長いスパンではうまくいかなくなる。
というのはコミュニケーションだけじゃなく、様々なジャンルでも
そういった仕組みになってますよね。
なので、長期的に部下とのコミュニケーションをスムーズに行い、そして
組織のコストパフォーマンスをあげるためには、
長期的にみる必要がありますよね。
それには、明確に「人間とは何か?」ということが分からないと、
どうコーチングしていいのか?が理解できないと難しいと思います。
その人間とは何か?というのが人間とは、
自己否定、他者否定するのが人間である。
という理解が必要になります。
そう、その本質から理解し、アプローチしないと、部下を育成、育てていくことは難しいですね。
このことを理解しないと、本当の意味での自己肯定、自己受容感、心理的安全は
得ることはできない。
ここで、いきなりビックリするかと思いますが、実は・・・・
実のところ・・・
自分もない、部下もない、という自分という「皮膚の内側の肉体が自分だ」という今までのアイデンティティーだと、
手、足、頭、という全世界からみたら、部分という有限であり、無限じゃない。
だから、本当ならば無限の可能性とは言えない。
全部が繋がっている状態だから「こそ」
この私、この肉体、という部分という自分を指し示して、
自分というアイデンティティーを選択している状態だと、
「私はちっぽけで、限られた範囲でしか動くことはできないから、有限の可能性です。」と無意識でしゃべっていることになります。
■カウンセリング、コーチングをバージョンUPさせるのは?
部下とのコミュニケーション
部下の育成は悩ましいという話をよく聞きます。
けれどもまずは、部下、上司という肩書を外して、1人の人間として向き合うことでスムーズに関係性が築けると思います。
自分も昔は、会社組織に入っているときは、部下に対しては叱る、怒鳴る、威嚇するという昔ながらのトップダウン式のコミュニケーションをとっていました。
けれども、それが一時的には意思決定が早く物事がスムーズに行きますが
長いスパンで考えると後で反発されたり、協力がもらえないので、逆に効率が悪いコミュニケーションだった、と気づきます。
そこで人とのコミュニケーションで、コーチング、カウンセリングと、いろいろと試してみますが、結局のところうまくいかず。
最終的には何をしたのかというと、人間とは何か?が分かることによって
人間の本来の機能は、「自己否定」「他者否定」をしてしまうという現在地を明確に分かったときに、コミュニケーションが変化しました。
ビジョン、夢、自己肯定感を感じる、発信するコミュニケーションの前に、
実は、超大事な共有、共感をする。
と言うことに気づいてからは、人とのコミュニケーションがスムーズに行くようになりました。
それは、表面的な共有、共感じゃなくて、人間としての涙、人間としての自分をジャッジする、他人を否定してしまうという
構造でみることで、自分も他人もジャッジ、否定、非難するのは、
人間お互い様だね、というイメージに変換するコミュニケーションができるようになりました。
そうなると、上司、部下とか、年上、年下、とか関係なく
素直に「ゴメンね」と言えたり、正直に恥ずかしいけど、「いつもありがとうね」ということを言えるようになりました。
こうした人と人と出会うときに、感情の共有共感がなく、楽しい、嬉しい、最高だせ!というプラスの方向性に持って行こうとすると反発されます。
なので、まずは、同じ人間として、自己否定、他者否定を機能的にしてしまって、苦しいんだ、お互い様だよね。
と涙の共有、共感をする。
そこから、初めて、安心が生まれ、何でも話せる信頼が発生し、チームプレーが生まれる。
所詮、建前で頑張ろう!とか、やる気を出そうぜ!とか言っても人はついてきません。
人は安心、安全、何でも本音でぶっちゃけ弱さ、汚さ、醜さ、否定、ジャッジを丸ごと、「ごそっ」と出せる心理的な安心がある関係性じゃないと、
長続きしません。
人間としての涙の共有、共感がなくても、
一時的に爆発的に、チームのコストパフォーマンスを上げることは、できますが、最終的にはそれも続きません。
なので、まずは、部下とのコミュニケーション、部下との関わり、部下の育成に関してのステップとしては、
1、人間とは何か?という質問をすること
2、人間とは自己否定、他者否定をする存在だ、と理解すること
3、1人の人間として出会う決断をすること
4、1人の人間として部下と出会い、人間としての涙を共有、共感すること
5、1人の人間として部下と出会い、愚痴、不平不満、汚いものを出し合える深い信頼関係を得ること
6、1~5が出来て初めて、目標や、やる気、モチベーションを高めるようなカウンセリング、コーチングなどを活用した、コミュニケーションをする。
という1~6のステップで、部下とのコミュニケーションや、部下の育成などが
できるようになります。
所詮は、人間と人間との出会いなので、上司、部下、とかいう枠を外したところから、
また、するりと、上司、部下という役割を映画俳優のように楽しんで、演技して
実践行動をする。
という、そんなイメージがあれば、本当にチームプレーが上手く行きます。
この1~6にステップ通りすることで、
自分もかなりムカつく部下がいたけど、それも可愛くなり、コミュニケーション楽しくなりました。
それでは、1~6にステップで、部下とのコミュニケーションを活用し
最高の信頼関係のチーム作りに専念してみてください。
-
前の記事
キングコングの西野さんが語る成功する「あり方」とは? 2018.11.28
-
次の記事
日本人の共通した「自己否定文化」という限界点とは? 2018.11.29
コメントを書く